2018-07-07

白いスニーカーのソール剥がれ |天満橋高市靴磨き店

こんにちは!

今回はソール接着で悪戦苦闘しましたので、人知れず頑張った過程を褒めて貰おうと思っています!

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はいこちら!

合成ゴム系のソールには大別していくつか種類があるのですが、こちらは二面性があってなんと2回も「はがれた」と言われてしまい、返ってきた一品でございます。。。

失敗されても信じて再チャンスをくれるお客さんには本当に感謝しっぱなしです!


さて底材用のゴムですが、一言にゴムといっても色々あります。
ざっくりクレープみたいな生ゴム、合成ゴム、ウレタン、TR(熱可塑性ゴム)、塩ビなどなど。

後ろ三つは基本的に修理を前提としていない靴に採用されることが多く、接着剤も完全硬化に24時間を必要とするものが多いです。
中でも後ろ2つと合成ゴムの素材は判別が難しいケースがあります!

大別して5種類と言っても、ソールメーカーは死に物狂いで素材のブレンドを日々改良しており、両面性をもったものや三面性を持ったものも少なくありません!涙


みっともない話ですが、そういう理想的な接着条件をそろえられない場合、
「修理が完了した」と言っても、次の修理まで剥がれない様に祈りながら返却するしかない場合もあるのです。。。



でこちらが一応接着の済んだスニーカーです!ドン!

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前回前々回と接着剤の選定には失敗しましたが、ありがちな妥協を挟まぬよう頑張りました!

ありがちな妥協とはソールの縁から黄色いボンドが”べっちょ~”とはみ出てたり、ソールが歪んで張り合わされていたり、張り合わせの途中でずれた位置関係を修正しようとしてシワクチャにしてしまったり、そういった事の無い様に、ということであります。

無題


うーん、愛されているんですねぇ😢
ソールは結構減っていますし、メンテの仕方もわからなかったでしょうに擦れた傷はわずかしかありません!
ぶつけたワケでもなさそうなのに塗膜が薄くなっている所に、供に過ごした年月を感じます。

無題1


右足立ちなのでしょう。
右の股関節に結構負担がかかっていそうですので、この件をばっちりクロージングできたらソールの調整もお勧めしてみようと思います!

~あとがき~
ソールがちゃんとついたら磨きに持ってきたいと言ってくれていたので、もう磨いてしまいましたー。

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2018-07-04

雨の日 靴の対処 | 大阪 天満橋 靴磨き|

皆さんこんにちは!

高市靴磨き店のヤハタです!

梅雨ですね〜

台風ですね〜

台風くるとなんだかソワソワしますね。笑


今日は激しい雷雨か、とても激しい雷雨という天気予報でした。


そんな予報あんの!?

と思いながら僕は雨の日靴を履いてきました!

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ブカブカなのは頂き物だからです!

今の仕事する起点になったような靴といえばそうなので、この靴のこともまた書こうかなとおもいます!

僕は基本的には雨の日でも晴れの日でも気にせず革靴を履きます。

靴が濡れることにそんなに抵抗ないからです。

多少はありますけどね。笑

なのでこの靴を雨の日用としているのは、他の靴を濡らしたくないからではないんです!


ただ単に持っている中で特に、足まで水が染みてきにくい靴だからです。

たったそれだけ!笑


ほんまにねー嫌なんですよー靴下濡れるの。

気持ち悪いじゃないですか!笑



そもそも雨で靴が濡れることはデメリットだけじゃないんですよ!

水は大敵みたいに言われますが!

そんなことないです!

もちろんデメリットもありますよ!


でも晴れの日しか履かない靴にもデメリットあるんですからそっちのことも考えようよ!!

みたいな。



では雨で靴が濡れることのメリットはなんぞやと。


雨の日に靴を履くと当然濡れます。

濡れると靴の内部にたまった塩分(汗をかくことで溜まってくるんです)を吐き出してくれます。

雨の日に履いた靴が次の日白くなってたり、表面がボコボコしたりしていたことありませんか??

あれ、塩分です!


ずっと雨に打たれず、クリーニングなどしたことのない靴のほうが大量に広範囲に塩をふく印象があります。


なのでちょこちょこ濡れといていいんちゃうかなと。



あとは革底は濡れると柔らかくなります。

そうすると足のおうとつに沿って膨らんでくれたりします。


たとえば足の親指の付け根の骨が地面側に出ている人(こういう人結構多いです!)だと、靴底のその部分がボコっと地面側に膨らんできやすくなります!



実はこれが靴の足馴染みの正体の一部だったりします!!


と雨で濡れておくことはいろいろ重要なメリットもあります。


ちなみに濡れてしまったときはなるべく万遍なく全体が濡れるようにしてください!


帰って濡れてないところを濡らした柔らかい布を当てて濡らしておくといいです!


濡れているところと濡れていないところの境目はシミになったり塩が溜まって白い線ができたりと、トラブルも起こりやすいので。


あとは風通しの良いところで乾燥させます!


風通しよくないとカビが生えちゃうことがありますからね!


乾いたらビンに入っている靴クリームをいっぱい塗ってください!

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こんなやつです!

ちっこいブラシあればそれにクリームを取ってぬってあげれば手も汚れません!


缶に入っているポリッシュというものもありますが、ビン入りのほうが使いやすいと思います!

メーカーはどこでもそない変わりませんので!


今度日頃のお手入れ方法ブログも書かないとな〜



とりあえず今日はここまで!


さーて靴つくるぞ〜!!!

2018-06-22

ヒール交換時の観察 | 大阪 天満橋 靴磨き |

みなさんこんにちは!

高市靴磨き店のヤハタです!


先日の地震すごかったですね…

当店定休期間だったので、店がぐちゃぐちゃになっているのではと心配でした。

慌てて店を見に来ると…


なにも倒れておらず、お預かりの靴はすべて無事でした!

よかった〜〜〜!


さて、今日はまたヒール交換について。

こんなところも見てますよ、の第二弾です!


まずはこちらをご覧ください!

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靴を長く履いていると、中敷きがこんなふうに後ろの方だけ穴があいてきたりしませんか?


穴があかなくとも部分的に擦れている、またはブランドロゴが消えてしまっている、などなど。

こちら、中敷き交換でお持ちいただいたのですが、ヒールをきちんとつけてあげなければ擦れる根本原因は解決できません。

何度も中敷き交換するからいーねん、というご意見もあるでしょう。

それはそれでいいと思います!


それにしてもこれがヒール交換となんの関係があんねーん!
とお思いの全国のみなさま。



めっちゃ関係ありますねーーん!!笑


力がこの穴付近に集中して、他の部分には力が伝わっていない可能性があります!


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さらによく見てください!

この赤線より下は白っぽく、殆ど足が触れていない事がわかります!

この部分はヒールに高さが足りないのではないかなと想像します!

高さがじゅうぶんであれば触れるはずですからね!


さらにほかの部分も見ていきましょう!

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ヒールはどうでしょうか!

見てみると真ん中のロゴマークから内側のあたりは殆ど減っていません、というか地面に触れてなさそうですね…


ちなみにヒールの前端部のことをアゴといいますが、この部分の高さもかなり重要です!

この穴の防止にも、フィッティングにも、歩き方にも!!

ここの高さも確認しておきましょう!

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うーん、浮いてますね…

さらにヒールの上端部を横からみてみましょう!

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この赤天丸部分を見てください!

ヒールアゴから踵側にいったすぐのところ、すこーしうねりがありますね!

下側にうねっているので、高さが足りないようです!

ちなみにうねりが始まってるあたりと、二枚目の中敷き写真の赤線部分はほぼリンクしています!


こういった部分を見て、この靴と靴の持ち主に最適なヒールの高さを決定していきます!


ちなみにヒールは三次元で考えて、部位毎にミリ単位で調整する必要があります。

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もちろん左右で中敷きの擦れ方は違いますのでそれぞれの足で考えなくてはいけません!

しかしこれをきっちりやってあげると足の荷重が分散され、中敷きは長持ち、足は楽に、姿勢はよく、なっていきます!

この靴は前回修理した方はがそういうことを考えず修理した結果が中敷きに現れているのではないでしょうか。


ほーーんと奥が深い…




中敷きが不自然に触れている方は一度天満橋へ!!

それではまた〜

2018-06-11

ヒールから足を見る |大阪 天満橋 靴磨き|

みなさんこんにちは!
高市靴磨き店のヤハタです!


前回からまたまた更新まで間あいてしまいました。。すみません!


前回予告通り今日はヒールについて少しかきまっせ!


ということでもちろん当店修理も承っております!

そよで出来てうちで出来ない修理はありません!

これは過言ではなく!!


ヒール交換やハーフソールなどなどごく一般的な修理もご依頼の多いサービスです!


ちなみにヒール交換なんてのは安くでやっているところも多いですが、うちは正直少し高めです!

ほんと安いところは安いですもんね!


ヒール交換てのはまず修理屋に入ると練習するであろう初歩の修理なんです!

やることは単純明快!

貼ってるヒール剥がして、剥がした面を均すように削り、新しいゴムを貼って、周り削るだけ。

だけなんですけどね!


すんごい奥深いんです!!



ほんとは手を抜いてはいけないところなんです!!

身体と靴のことを知っていけばいくほど簡単な修理が簡単でなくなってしまいます!!

例えばこちら剥がしたヒールです!

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ここから読み取ろうと思えばたくさんのことを読み取れます!

どこが減っているのか。
どんな角度で減っているのか。
どこは減っていないのか。
剥がす前ゴムがせりだしてなかったか。
左右での違いは。
内外での違いは。

などなど。

これら全ては身体からのサインです!

だから一人ひとり減り方は全然違います。

それを読み取って身体を見ながら照らし合わせていきます!

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後ろから見た図。

左右均等に減ってる人なんてほとんどいません!

自分だけなんじゃないかと心配されている方もいらっしゃいますがご心配なく!

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これはゴムを剥がした面です!

黄色い部分は剥がれずに残った接着剤ですね!

もしかしたらここからも読み取れることがあるのかもしれません!

力の加わり方や、体重の流れなどなど。


そんなの考えたって無駄じゃないの、と思う方もいるかもしれません。

それでも細かい部分から情報を得ていろいろなことに想いを巡らすのです!


そしてこの身体からのサインをヒール交換に反映させていきます!


反映させれるんです!!


するとヒール交換一つで身体にも靴にも様々な影響を与えられてしまいます!

いい側にも悪い側にも!

そうなると簡単なはずのヒール交換が簡単でなくなります。
ヒール交換だけに半日費やしてしまったこともあります。

作業より悩んでる時間の方が長くなることなんてざらです。

あーたいへん!笑


でもそうしているうちに明らかになってきたこともたくさんあります。


どうです??

修理屋のみなさん、一緒に勉強、研究しません??

2018-06-03

DIY 靴の補修 |大阪 天満橋 靴磨き|

みなさんこんにちは!

高市靴磨き店のヤハタです!


日中だいぶ暑くなってきましたね!!

当店クーラーなどという文明の利器がありませんのでこの季節は地球との我慢比べが始まります!笑


しかし今年はクーラー導入大作戦を進めております!!

待たれているお客様が涼しくなるようなるべく早く作戦遂行したいと思います!!


暑いといえば、当店いろいろな熱源を使います!

夏にはあんまり使いたくないんですけどね...

例えば、

材料を温めるホットプレート

部分的な補修に使う靴用強力ドライヤー
道具を温めたり、おなか減ったらパンに焼き目をつけたり、焼き鳥を焼いたりできる強力焼き鳥器などなど!笑

ん?
焼き鳥器気になります?笑

そんなあなたは天満橋へおこしください~!笑



さて今日はご家庭にある熱源を使って、知ってると役に立つ小技をご紹介しましょふ!



靴を履いているとこの写真のようになってることってないですか?

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気づけば糸がびろ~~んと!


失礼失礼、こんなにほつれてでてきてることはまずないですね!

しかしこんな感じなら...

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ありますよねきっと!


ありますよね??



あるって言って!!笑


失礼失礼、取り乱しました。笑



写真のように内側もですが、外側の履き口のあたりなんかはよくほつれているのを見かけます!

ちょうどいい写真がないです、ごめんなさい!


これほっとくとどんどんほつれてくる可能性がありますし、糸がびろ~んとしてるのってっ見た目もなんとなく気になる方も多いんじゃないでしょうか!


そんな時ご用意していただきたいものがこちら!!


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はいっ!ドンッ!!


ライターとあれば線香です!


これを使っていきます!

まず、ほつれた糸を3ミリほど残して切ります!

そこに線香を近づけると...

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わかります??

糸がとけて短くなっていきます!!


最近の靴の糸はポリエステルなどの化学繊維がほとんどです!

ですので熱でとけちゃうんですねー!


しかも溶けるとなくなるわけではなく、根元の方へ向かって集まりながら太くなっていきます!

つまり根元付近まで溶かすとお裁縫でやる“玉止め”のように丸い塊ができます!


こいつがこれ以上ほつれてこないようストッパーの役割をしてくれるのです!!

あぁ、なんて優秀なんだ、化学繊維さん!!!笑

それを作った誰かさん、ありがとう!!笑


ここで一つ注意点!


火を近づけている間、糸は溶けて柔らかくなりますが、冷えると固くなります!


糸を焼いてそのままにしておくと、靴の内側だと擦れたり刺さりこみを感じることがあります!

外側だとズボンの裾にひっかかったりします!


そうならないよう溶けて柔らかい間に指でぎゅっと塊を平らにならしておく必要があります!


これほんと大事!!


線香を離したら素早くぎゅ!!

素早すぎるとちょっと熱い場合があるのでお気をつけて!!



それでは今日のおさらい

糸を短く切る→焼く→指でぎゅ!


カンタン3ステップで完了!!


ほつれている靴がある方はぜひおためしあれ~


ちなみに写真の靴、なんであんなに糸がびろ~~んと出ていたのかと言うと、

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ほつれて開いてきてしまった部分を縫い直しておりましたー!!

そんな修理も承っておりまーす!!


それではまた!
次回はヒールについて少し書こうかなと思っとります!

お楽しみに!!
プロフィール

高市靴磨き店

Author:高市靴磨き店
大阪天満橋の靴磨き屋店長。
靴職人ですが、よりうまく靴を磨けるようになるため日々トレーニング。
修理で足の痛みをとり、体のバランスを整えます!

もともとは整形靴という足にトラブルがある方の靴を作る会社で靴を作っていました。
靴磨きの技術の必要性と可能性を感じ、靴磨き屋に転職。
今も靴を作りつつ、修理、磨き、調整などを行っています。

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