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2018-09-22

クラック 革の破れの補修 |大阪 天満橋 靴磨き|

こんにちは、高市靴磨き店のヤハタです。

先日専門学校時代の同窓会がありました。
同期も頑張ってるやつらがたくさんいるのですが、先輩、後輩で独立して信念もって頑張ってる人たちからとても刺激を受けて帰ってきました。

たまにはそういう会に出席するのもいいもんですね。


さて今日はクラックといいますか、サイズがバチバチ過ぎて負荷に耐えられなかったこんな靴の補修です。
2018092210311362c.jpg


本来ならもうワンサイズ大きいものの方が合うと思いますので次回購入の時には上のサイズも履いてみてもらうよう提案もしておきます。


基本的にどんな修理、補修でも一手しか手段がないということはありません。
今回もいろいろな手法を考えました。

どれだけの手法を考え出せるかというところも修理をする人の大切なスキルかなと思います。

その中でどの方法を選ぶかは、予算やその作業の難しさにも関係してきます。
しかしそれだけではなく靴と足の関係やその人の足のパワー(笑)も考慮すべきだと思います。
その上で再発しない、しにくい方法を選択することがお互いにとっていいですもんね。


では今回どういう手法をとるか。

この方はなかなかに足パワーがあるんですよね。笑


ということでいろいろ考えた結果今回の調理法はパッチです。
もちろんサイズの調整も添えて。笑

で、ただのパッチではなく特殊なパッチでいこうかなと。



まず破れてしまっているパーツの表面を荒らします。

20180922103144c1e.jpg


その後この穴部分をふさぎます。
と言ってもスペースが足りないことで穴が開いてしまっているので革同士はつなぎません。
ある程度の可動性も欲しいので敢えて縫わずボンドで止めています。
20180922103216313.jpg

こんな感じ。

それではパッチの革を切り出しますよ~

どんな風にパッチを当てるかというと

201809221032467c5.jpg

ドンッ!!

ワンパーツ丸々行っちゃいましょう!

このままだとどう考えても沿いませんね。
2Dを3Dにしなくては!

ということでよさげな木型で癖付けしてあげます。

2018092210331206d.jpg



ここからが緊張の瞬間

20180922104228110.jpg

こうして徐々に張り付けていきます。
なんだかガロウィングの車みたいですね~

可動性とはがれにくさを得るために場所によって使うボンドの種類も変えています。

乾燥後のボンドの状態ってメーカー、種類によってさまざまなんです。
その中で最善手だろうという組み合わせで作業していきます。

あとはここからぐっとやって
201809221034524eb.jpg


こっちもぐっとやって

2018092210352705b.jpg

なんじゃもんじゃすると

20180922103559e07.jpg


こうなるわけです。
はい、おいしく調理できました~~


全く同じ革が手に入らなかったので少し赤味のある黒革を貼っています。
そのあたりは磨きで整えてあげましょう。


こういう特殊な作業は時間も精神力も結構つかうのですがすごい楽しいんですよね。
こういうところを見るとつくづく自分はマネージャーではなくプレイヤー向きだなと思います。

同窓会の話にもどりますと、順調にいっているところほど現場にいる時間が少なくなってるようでした。
そうして個人ではなくチームとして動いていったほうが会社の成長もお金の流れもよくなるのは当たり前のことで。

当店も人を増やして作業できる靴の数も増やしてお客様の待ちは減らしてといきたいところです。
人探しには苦戦しっぱなしですが。笑

あ、プレイヤータイプの方々からのご連絡も随時お待ちしていますよ~笑


最後までお読み頂きありがとうございました!


それではまた!
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2018-09-08

クラックの原因は油分不足だけなのか その3|大阪 天満橋 靴磨き|

こんにちは、高市靴磨き店のヤハタです。

クラックの原因なんじゃろなの最終回です。

どうやら油分不足だけではなさそうだぞ、というところまで前回書きました。

それでは改めてこちらの写真をご確認ください。

201809011147521d4.jpg


うーんやっぱりレザーがクラッキングしてますねぇ。。。笑


履き初めて3年弱ほどでしょうか。

割とこまめに加脂していたのですが、片足は割れてしまいました。


クラックの起きやすいところといえばシワの谷になっている部分、それも靴の上面よりは側面に入ることが多いですね。
それも側面の上部のあたりからスタートすることが多い様に思います。


ではこの原因を考えてみます。


まず、箱状のものを曲げるイメージをしてもらえるとわかりやすいと思うのですが、上面が曲がって側面が曲がって、最後に角の部分に力が集中してやっと曲がる(というかつぶれる)という動きをします。

このとき曲げるのに必要な力は角>側面>上面となります。

靴も曲線でできているとはいえ、箱状なのでちょうどクラックの入りやすいところが角、側面にあたります。
といういことは屈曲のときに大きな負荷がかかっている所のようですね。


次に、小指が当たって痛いことはあっても、小指の付け根部分にはスペースがある、という靴は多いはずです。

足には凹凸があるので小さい範囲で革に対しての負荷が変化します。
この負荷の差がある状態での曲げ伸ばしも谷ジワへの負担も増しそうです。


大きくはこの二点を解消すればかなりクラックの発生確率を下げられるのではないかと思うのです。

しかし、文字で説明するのって難しいですね。。
これ伝わるんだろうか。
今まで文章を書いてこなかったことを後悔しております。笑


ではどうやって解消するかが問題になってきます。


単純に考えると革に対しての極端な当たりの差を無くし、側面に入るシワをなくせばいいのではないかと。
シワがなくならなくとも、浅くなればいいのではないかと。



つまるところサイズのよく合った靴を選ぶことがまず第一ではないかと思うわけです。


木型を削っていて思うことですが、サイズを最適化していくと側面に入るシワがどんどん減っていきます。

オーダーシューズを作るときにはシワをなるべく減らしていくよう考えています。
なのでサイズが合う、ということがクラックの発生率低減の重要な要素だと思います。


しかしそもそもサイズの合った靴を選ぶのってすごく難しいです。
まずその理想的なサイズがわからない方が大半だと思います。
これは販売員の方々も含めです。

わかったとしてもその理想的なサイズの既成靴に出会うなんてどんな確率なんやというくらいの話です。



ではどうするか。

そうです、オーダーシューズです。



という流れを予想されてる方。
そういうことちゃうねん!!って感じですよね。


そういうことじゃなくって、今持ってる靴を大事に長くきれいに履きたいねん!!ということですよね。




わかっております。

それではその方法いきましょう。



ずばり、サイズの調整をすることです。


サイズ調整と言えば多くの場合取られている方法は幅出しです。
ですが僕はそんなことはしません。

理由はいくつかありますが、足が入るなら靴が小さいということはほとんどないからというのが大きな理由。


当店のサイズ調整は足の痛みを緩和し、よりよいフィット感を出し、シワも減らし、クラックを起きにくくして、見た目もほとんど変えずに仕上げます。

さらにその靴を基準に靴選びをすれば新しい靴を買うときに失敗しにくくなります。


もちろんクラックというものはもっといろいろな要素も絡み合ってくるとは思います。
革の塗装の状態、塗装剤になにをつかっているか、塗膜の厚さ、銀面の処理状況などなど。
しかしこの辺はもう靴になったあとにはそう簡単に手を付けられるところではありません。


ということで今の僕が考えるクラックの原因は

油分不足
サイズの不一致

そしてそのクラック対策は

加脂
サイズ調整

ということになります。


今日は長ったらしく文章ばっかりで読むのも大変ですね。笑

わかりにくい部分などあればぜひ一度天満橋まで遊びにきてくださーい!
いろいろなものを駆使してお伝えいたしますので!

最後までお読み頂きありがとうございました!


それではまた~!

2018-09-01

クラックの原因は油分不足だけなのか その2|大阪 天満橋 靴磨き|

こんにちは、高市靴磨き店のヤハタです。


お待たせいたしました!
前回のブログの続き行きます!

ざっくり言うとクラックの原因なんやねん問題でしたね。

油分油分と言われますが実際どうなのと。


もちろん油分関係あると思います。


油分が補給されている革は柔軟性がしっかり保たれています。

柔軟性があるなしで革の曲がり方に違いが出できます。
これがまずクラックの原因の一つになるでしょう。

紙をイメージしてもらえればわかりやすいかと思います。

柔らかい印刷用紙のような紙を曲げようとすると紙全体がしなるように曲がります。
硬いダンボールのような紙をまげようとすると一部分からパキッと折れたように曲がります。

どちらもある程度の厚みがあり同じ厚みだとすると、曲がりの内側にかかる圧縮力(両サイドからぎゅっと潰されるようなかかり方をする力)はダンボールの曲がり方をしたほうが一部分に集中しそうですよね。


革でもおなじようなことが起こります。
ちなみにクラックはたいてい谷になっている所に入ります。
ということはこの圧縮力を極力分散させてあげたほうがクラックは起こりにくくなりそうです。


もしご自分の靴に油分が足りているかどうか調べてみたいときは山ジワになっているところや小指のあたりの膨らんでいるところをかるーく指で押してみてください。

写真のマーキングしているあたりです。
2018090111481011f.jpg


相変わらずマーキングが雑ですね。すみません。。
指で押すと革が硬くて革が動かなかったり、押した部分だけがポコッとへこんで戻ったりという様なことがあればそれは油分が足りず柔軟性を欠いている状態です。
柔軟性があればふわっとその周囲も一緒に動いてくれます。

ひとまず油分不足がクラックを助長させる可能性は高いことがわかりました。
柔軟性を保つように油分を補給するべきなようです。


では何で油分を補給すればいいのか。
ここで一つメディアや、適当な靴磨きを教えている人に惑わされない様に覚えておいてほしいことがあります。

靴磨きにおいて、こんなフレーズ聞いたことありませんか?

「靴クリームで栄養を補給しましょう」

栄養ってなんぞやって思いませんか?

僕は思っています。
ビタミンとかたんぱく質でも入ってるのかと。笑
20180901114830730.jpg

たいていのクリ―ムの成分は写真の通り、ろう、油脂、有機溶剤です。

おそらく栄養と言っているのは油脂のことなんでしょうが、それなら油分を補給しましょう、加脂しましょう、でえぇやんと。
お客様の中には靴磨きって何をすればいいのかよくわからないという方が多いのですが、そういう方々の話をお聞きすると、栄養補給して油分補給して靴墨塗ってといろいろしないといけない思っている方が多いです。

完全に先ほどのよくわからないフレーズのせいもあって靴磨きが複雑に思われ混乱しておられる方がいるのは確かです!
最初に栄養という言葉を使ったやつでてこい!!と言いたいところですね。笑

すみません、脱線しました。

改めまして、何で油分を補給するかですね。
当店では油分補給用にオリジナルで作っているものを使っているので一般商品で油分補給にはこれ、というものが正直わかりません。
これについてはまた勉強しておきます。
すみません。。

ですが靴クリームではほとんど油分補給はできません。
成分のほとんどが革の表面に乗っかるだけのものですし、実際塗っても柔らかくはなりません。
だからといって靴クリームが不必要なものなのかというとそういうわけではないのでそこは勘違いなさらずに。
まぁ、当店に持ってきていただければなんなりとさせて頂きます。笑


ではこれでクラックは怖くないのか。
油分補給さえしていれば充分なのか、という話になります。

先ほどの靴ですが、かなりの頻度で油分補給をしていましたが下の写真を見てください。
201809011147521d4.jpg

クラック入ってます。

どうやら油分不足だけではなさそうですね。
ここからがやっと本題ですね。

次回この原因を考えていきます。

それではまた!

2018-08-09

クラックの原因は油分不足だけなのか その1 |大阪 天満橋 靴磨き|

みなさんこんにちは!
高市靴磨き店のヤハタです!

前回のブログで書きました管理会社との話合いですが、全くと言っていいほどなにも進展ありませんでした。。

始まって5分とたたずに、今日来た意味あった??状態…

難航しておりますが、あまりにも管理会社の対応がずさんで年内撤退もあり得るかもしれません。

もちろんそうならないようがんばります!



さて今日はクラックと靴クリームについて。


クラックとは革のひび割れのことを言います!

長く履いている靴によく見られますね。


このシワのところ、革の表面が割れてしまっているのが伝わりますか??
20180809091626d57.jpg

この丸の部分です。

アップしましょう!

201808090917430c2.jpg


こんな感じでシワの谷になっているところにできることが多いです。


大事な靴にクラックが入ってしまったらすごくショックを受ける方も多いように思います。
中にはこれ以上ひどくなるならもう履けない、という方もおられます。


僕の場合はというと、正直自分の靴にクラックが入ってもそんなに気になりません。笑

もちろんそんなに気にならないとは言っても、クラックが入った原因を潰す必要があるとは思っています。


ただ、すごくショックを受ける方の中には、誤解をされている方が多いので一つ注意してほしいことがあります。


それは…


クラックが一度入ったらそこからどんどん割れが広がってくる!!



まって!それは誤解です!!


タイミングとしていろいろな要因が重なって他の部分も割れてきたりはしますが、割れの長さが長くなっていったり、そのままぱっくり中まで破れてしまったり、ということはまずありません。


この誤解からクラックの補修をご依頼頂くことがありますが、見た目が気にならないなら補修をしなくてもいいと僕は思います。


つまり僕が気にならないと言っているのはクラックがほかのクラックを呼んだりすることはないとわかっているからなんです。
(もちろん見つけた瞬間は多少ショックですよ…笑)


ただ、内部が見えていることから水はそこから侵入しやすくなり、そのまわり数センチはシミができやすくなることもあるので小まめにワックスを塗布しておくといいでしょう!


しかし、そもそもクラックができないように日頃から手を打っておけばクラックなんぞに悩まされる心配もありません!

ということで、そもそもクラックの原因はなんぞや、という話をしていきましょう!

巷では油分がぬけるとクラックができる、クリームでしっかり栄養を補給しよう、と言われていますね。

では実際どうなの、というところ。


次回につづく。

2018-08-06

摩耗部の小細工 |大阪 天満橋 靴磨き|

みなさんこんにちは!
高市靴磨き店のヤハタです!

急ではありますが、本日は17時で閉店とさせて頂きます。
管理会社との話し合いがあり、この動向次第で店の今後が変わってきます。

なんとかこちらの思い描くゴールに持っていきたいところですが、厳しい戦いになりそうです。。


どきどき。



さて、今日もヒールの修理について。

最近はビジネスシューズでも、革やゴムではなく、ウレタンという素材の底のものが増えてきましたね。
軽くて柔らかいのに減りにくいので町中でもよくみかけます。

20180806100514431.jpg


底が一体型になっていて、側面に模様や、おうとつが入っているものがおおいです。

軽くて減りにくいのでガンガン歩く方がよく選ばれているような印象です。

このタイプのソールは減ると修理できない、と思っておられる方が多いようですが、できます!!

でもコバ(靴底の側面部分)に、おうとうがあるとやはりそこだけ足したというのがわかってしまいます。
2018080610091700f.jpg


これ、横線が引かれてるあたりまで減っていたので、そこまでゴムを足した上で地面に当たる部分に一枚ゴムを貼っています。

線が引かれているあたりはもともとは膨らんでいて、それ以外はへこんでいるデザインのコバでした。

一応修理としてはこれで完了なのですが。

やっぱりのっぺり感でちゃうんですよね…

横からみるとそこだけまっすぐ。

線引いたのでわかりにくいですね、すみません。

20180806101127e0e.jpg


この感じ僕すんごい嫌なんすよね…


でも…


うーん。



しゃーないじゃないですか。



20180806101241401.jpg


手いれなしゃーないじゃないですか。

20180806101312727.jpg


頼まれてもないのにこんなことしてるからささっと注文さばかれへんのですけどね。。笑


さてさて、夜の話し合いのイメトレして、しっかりがんばってきまっす!

それでは!
プロフィール

高市靴磨き店

Author:高市靴磨き店
大阪天満橋の靴磨き屋店長。
靴職人ですが、よりうまく靴を磨けるようになるため日々トレーニング。
修理で足の痛みをとり、体のバランスを整えます!

もともとは整形靴という足にトラブルがある方の靴を作る会社で靴を作っていました。
靴磨きの技術の必要性と可能性を感じ、靴磨き屋に転職。
今も靴を作りつつ、修理、磨き、調整などを行っています。

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